中国、5月の販売増加に伴い全国的な自動車購入キャンペーンを開始
[1/2] 中国、上海の自動車販売店に展示されている吉利車、2021年8月17日。ロイター/Aly Song/ファイル写真
[北京/上海 8日 ロイター] - 中国は木曜日、世界最大の自動車市場での需要喚起を大々的に推進するため、自動車購入を促進する全国的なキャンペーンを発表した。
商務省の発表は、5月の中国の乗用車販売が4月比7.3%増加し、前月比では上回ったものの、政策当局者が期待する力強い回復には程遠いというデータが示された直後に行われた。
商務省は、地方自治体に対し、自動車消費に有利な的を絞った政策や対策を展開するよう調整し、働きかけていくと述べた。 金融機関には自動車購入向け融資を拡大する措置の導入が奨励されるとしている。
同キャンペーンは新車と中古車の両方を含む複数の自動車販売カテゴリーを対象とし、ガソリン車をバッテリー駆動車やプラグインガソリン電気ハイブリッドなどの新エネルギー車(NEV)に置き換えることを推進すると付け加えた。
この計画にどれだけの資金を提供するかは明らかにしなかった。
この措置は、中国が昨年末に新型コロナウイルス感染症封じ込め策を突然終了した後、消費全体の緩やかな回復に逆らってきた高額商品への支出を増やすための当局による最新の措置を示すものである。
政府はNEV購入に対する税制上の優遇措置の延長と最適化を計画しており、その開発を促進する方法を検討していると国営メディアが金曜に報じた。 当局者は5月にも、地方でのNEV購入を促進する措置を発表した。
中国乗用車協会(CPCA)は木曜日、5月の中国の乗用車販売台数が計176万台になったと発表した。 1~5月の販売台数は前年同期比4%増の774万台だった。
同協会の崔東秀事務局長は、値引き幅は鈍化しているものの、自動車メーカーによる大幅な値下げによって売上が支援されたと述べた。
自動車需要の低迷を受けて市場シェアを争うテスラ(TSLA.O)の初動を受けて、中国では1月以来40以上のブランドが値下げを行っており、その波紋は業界全体に広がっている。
多数の新製品や低価格の新モデルの投入も売上を下支えしたと同氏は付け加えた。 CPCAのデータによると、5月のNEVの販売は4月に比べて10.5%増加し、5月の総販売の32.9%を占めた。
今週初めのCPCAデータによると、テスラは5月に7万7695台の中国製車を販売した。 業界団体は自動車ブランド別の輸出データの内訳を明らかにしていない。
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